GTC 2026が開幕した。NVIDIAのJensen Huangが今年掲げたテーマは「AIはもはやアプリでもモデルでもない。インフラだ」。正直、ここまでストレートに言い切られると、逆に清々しい。
NVIDIA GTC 2026 — 「AIはインフラ」宣言の意味
3月16日〜19日、サンノゼで3万人規模のGTC 2026が始まった。SAPセンターを丸ごと使った基調講演、190カ国からの参加者、1,000以上のセッション。もはやテックカンファレンスというよりフェスに近い。
今年の焦点は明確で、推論(inference)フェーズへの移行だ。トレーニングから推論へ——つまり「AIを作る」から「AIを使う」への転換点にいるということ。次世代チップVera Rubinの詳細、エンタープライズ向けエージェントプラットフォーム、さらにMira Muratiのスタートアップとのギガワット規模の電力契約まで発表が目白押しになっている。
数字で見ると、NVIDIAのQ4 2025売上は681億ドル、前年比+73%。毎四半期「過去最高」を更新し続けていて、もう感覚が麻痺してくる。
水曜にはA16Z、AI2、Cursor、Thinking Machines Labとオープンフロンティアモデルについてのパネルディスカッションも予定されている。個人的に気になるのはCursorの登壇。エディタからAIインフラの議論に参加するって、時代の変化を象徴してる。
Bank of Americaのアナリストは投資家に「GTCは買い場」と伝えたらしい。まあ毎年言ってる気もするけど、今年に関しては推論チップの具体的なロードマップが出る分、説得力はある。
中国Hua Hongが7nm到達 — 半導体自給の新段階
Hua Hong Group(中国第2位のチップメーカー)が7nmプロセスの製造技術を準備中だと報じられた。Huaweiとの連携でAIチップ製造に使う想定らしい。
SMICに次いで中国企業2社目の7nm到達。これは北京の「技術自給自足」戦略にとって大きなマイルストーンだ。米国の輸出規制がむしろ中国の半導体開発を加速させている皮肉な構図が、ここにも見える。
ただ、7nmは最先端というわけではない。TSMCは既に3nmを量産している。問題は「量」で、中国が7nmチップを大量生産できるようになれば、ミドルレンジのAIワークロードは自国内で完結できるようになる。地政学的なインパクトは無視できない。
Alibabaがエンタープライズ向けAIエージェントを投入
Alibabaが企業向けAIエージェントサービスを今週発表予定。ベースになるのはオープンウェイトのQwen 3.5で、10億ダウンロード突破、派生モデル20万という実績がある。
注目すべきは「フロントエンドのチャットボットではなく、企業プロセスの実行レイヤーとして設計」という位置づけ。要するに、カスタマーサポートBot的なものじゃなくて、ビジネスプロセスそのものを自動化するエージェントを作ろうとしている。
推論コスト効率を重視した設計というのも現実的で、中国企業らしいアプローチだと思う。DeepSeekの成功もあって、「高性能=大量のGPU」という図式を覆す流れが中国側から出てきている。

Apple iPhone 17e — 9で「買える」AIスマホ
Appleが新しい廉価モデルiPhone 17eを発表。A19チップ、Apple設計のC1Xモデム(前世代C1の2倍速)、48MP Fusionカメラ、256GBストレージで$599。前世代と同価格で容量が2倍になった。
Ceramic Shield 2は傷耐性が従来の3倍。僕みたいにケースなし派には地味にありがたい進化だ。
ただ、本当に気になるのはAppleのAI戦略のほうで、J.P. Morganのレポートによると、Googleとの提携でGeminiモデルを活用した「Personalized Siri」が2026年中にローンチ予定。これが成功するかどうかで、AppleがAI時代に乗れるかどうかが決まると言っても過言じゃない。
正直、Apple Intelligenceはここまでパッとしなかった。Tim Cookは「OSレベルのAI統合で全エコシステムの価値を高める」と言っているけど、ユーザーの体感としてはまだ「で、何が便利になったの?」という段階。Siriのパーソナライズがその答えになるかどうか、2026年後半が勝負だ。
Google独禁法 — AI検索が変えるウェブの流れ
欧州の出版社やテック企業がEUに対して、Google検索への独禁法措置を加速するよう圧力をかけている。背景にあるのは、AIが生成する検索回答がウェブトラフィックの流れを根本的に変えつつあるということ。
ユーザーがGoogleで検索して、AIの回答で満足して元のサイトを訪問しない——このパターンが増えるほど、メディアやコンテンツサイトの収益が圧迫される。垂直検索の競合やEC比較サービスにとっても、Google内でAI回答が完結するのは死活問題。
この問題、日本ではまだあまり騒がれていないけど、AIが「検索の出口」を塞いでしまう構造的な変化は、ウェブの生態系全体に影響する。ブロガーとしても他人事じゃないなと正直思う。
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