GPT-5.4とは?3月5日リリースの最新モデル
2026年3月5日、OpenAIからGPT-5.4がリリースされた。GPT-5.2から3ヶ月でのアップデート。「また出たの?」って感じた人、少なくないと思う。
ただ今回、正直かなりデカい変更が入っている。
100万トークンのコンテキストウィンドウ。ネイティブPC操作。Tool Searchという新しいツール管理。この3つだけで、従来のGPTとは完全に別物。
僕は発表当日からAPIを触っているんだけど、とくにTool Searchが開発者目線で革命的だと感じています。これまで全ツール定義をプロンプトに詰め込んでいたのが、必要なときだけオンデマンドで読み込む方式に変更。トークン節約はもちろん、精度も体感で上がってる。
3つのバリアント — どれを選ぶ?
GPT-5.4には3つのモデルがあります。
- GPT-5.4(標準) — 質問、文章生成、データ分析向け。レスポンスが速い
- GPT-5.4 Thinking — 数学やコーディング、複雑な推論タスク用。回答前に「考える」ステップが入る
- GPT-5.4 Pro — 最高精度が必要なプロ向け。API経由限定
加えて軽量版のminiとnanoも出ている。miniはコーディング・推論・マルチモーダル・ツール利用のすべてでGPT-5 miniを超えつつ、コストは大幅ダウン。
料金比較(API)
| モデル | 入力(/1Mトークン) | 出力(/1Mトークン) |
|---|---|---|
| GPT-5.4 | $2.50 | $15.00 |
| GPT-5.4(キャッシュ) | $0.25 | — |
| Claude Sonnet 4.6 | $3.00 | $15.00 |
入力コストはClaude Sonnet 4.6より安い。出力は同額。キャッシュを使えば入力10分の1。個人開発でAPI叩くならコスパかなり良いです。
ネイティブPC操作を試してみた
今回の目玉、ネイティブコンピューター操作。スクリーンショットを見ながらAIがマウスやキーボードを動かせる機能。
ChatGPTのOperator経由で利用可能で、「このサイトで○○を検索して」と指示すると実際にブラウザを操作してくれます。
僕が試したタスクはこんな感じ。
「Amazonで4K モニター 27インチの価格を比較して」
- ChatGPTにOperatorモードで指示
- AIがAmazon上で検索クエリを入力
- 上位5件の商品名・価格・レビュー数を取得
- 比較表を自動生成
所要時間は約2分。手動なら10分コース。OSWorldベンチマークでは75%のスコアを出していて、実用ラインに乗っている印象。
ただ、注意点も。
- 操作速度は人間より遅い(1アクションごとにスクショ→判断のサイクル)
- ログインが必要なサイトでは認証情報の扱いに要注意
- たまに変なところをクリックする。完全放置はまだ厳しい
100万トークンコンテキストの実用例
GPT-5.2の128Kから一気に1Mトークンへ拡大。日本語なら新書10冊分くらいの情報を同時に処理できる計算になる。
大規模コードベースの丸ごと分析
プロジェクト全体のソースコードをコンテキストに入れて
「セキュリティ脆弱性を洗い出して」
5万行規模のPythonプロジェクトを投げてみたところ、依存関係の脆弱性3件とSQLインジェクションリスク1件を検出。以前はファイル分割が必要だったけど、その手間がゼロになった。
複数文書の横断チェック
契約書、技術仕様書、論文を一括投入して「この3つの矛盾点を指摘して」みたいな使い方。法務チェックや学術レビューの効率が段違い。
会話履歴の完全保持
チャットが長くなっても文脈が切れない。地味だけど、「2時間前に話した仕様変更を踏まえて」って言えるのはストレスフリーです。

Tool Search — エージェント開発のゲームチェンジャー
API利用者向けの話だけど、Tool Searchの仕組みがとにかく良い。
従来のFunction Calling:
- 全ツール定義をシステムプロンプトに記載
- ツール増加でトークン消費が膨張
- 50個超えると精度低下
GPT-5.4のTool Search:
- 軽量なリストだけ保持
- 必要なタイミングで定義をオンデマンド取得
- ツール数増加でも精度を維持
tools = [
{"type": "function", "function": {"name": "search_web", "description": "ウェブ検索"}},
{"type": "function", "function": {"name": "send_email", "description": "メール送信"}},
{"type": "function", "function": {"name": "create_image", "description": "画像生成"}},
# 100個以上登録しても問題なし
]
response = client.chat.completions.create(
model="gpt-5.4",
messages=[{"role": "user", "content": "明日の天気を調べて"}],
tools=tools
)
エージェント型アプリを作っている人には間違いなく朗報。僕自身、AIエージェント開発でツール数50超えのあたりから精度低下に悩んでいたので、これは助かる。
ChatGPTプラン別のアクセス
| プラン | GPT-5.4 | Thinking | 備考 |
|---|---|---|---|
| Free | — | ✓ | レート制限きつめ |
| Go(月$5.5) | — | ✓ | Thinking経由のみ |
| Plus(月$20) | ✓ | ✓ | 回数制限あり |
| Pro(月$200) | ✓ | ✓ | ほぼ無制限 |
無料でもThinking経由で体験可能。ただレート制限がけっこう厳しいので、本格利用ならPlusプラン以上が現実的。
GPT-5.2からの移行ポイント
GPT-5.2 Thinkingは2026年6月5日に廃止予定。使っている人は早めに動いたほうがいい。
- APIフォーマットに一部変更あり。プロンプト自体はほぼそのまま動くけど、ツール定義周りは要確認
- 出力トークン上限が128Kに拡大。長文生成がかなり楽に
- コストはGPT-5.2($1.75/$14)から微増。性能差を考えれば十分ペイする
GPT-5.4は「AIに任せる」を現実にした
GPT-5.4で、AIにできることのラインがまた上がった。
ネイティブPC操作と100万トークンコンテキスト。この2つが「AIに仕事を丸投げする」体験を現実的なものにしています。まだ完璧じゃないし、変なクリックはするし、速度面では人間のほうが速い場面も多い。
でも3ヶ月前のGPT-5.2と比べたら確実に良くなっている。この進化ペースが続けば、2026年後半にはAIエージェントがふつうに仕事してる世界が来てもおかしくない。
とりあえず無料プランのThinkingで触ってみるのが一番手っ取り早いです。API開発者なら、Tool SearchとComputer Useの組み合わせを早めに試しておくと、半年後に差が出る。
今すぐ始めるなら
-
Claude Pro: 長文処理が得意な生成AI。
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ChatGPT Plus: 生成AI活用の基礎ツール。
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※この記事は2026年3月23日時点の情報です。AI関連サービスの仕様・料金は頻繁に変わるので、最新情報はOpenAI公式サイトで確認してください。
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