AI × 投資の世界が静かに、でも確実に動いている。ロボアドの「お任せ運用」が過去最高水準に達する一方、仮想通貨業界ではAI導入をきっかけにした大規模リストラが相次いでいる。今週の注目ニュースを整理した。
NEC子会社がロボアド「THEO」で職域向け資産形成サービスを開始
NECグループの金融子会社Painterが、ロボアドバイザー「THEO」を活用した職域向けサービス「THEO+ Shines」を3月2日から提供開始した。
Painterは2023年にNECグループの金融専門子会社として設立され、これまで動画やコラムによる金融教育コンテンツ、専門アドバイザーによる個別サポートを展開してきた。NECが2025年10月にお金のデザインへ出資したのを受け、PainterとNEC、お金のデザインの3社連携で職域向けサービスを強化する形だ。
背景にあるのは政府の「資産運用立国実現プラン」と、企業の人的資本経営におけるファイナンシャルウェルビーイングへの注目。つまり「社員の資産形成を会社がサポートする」流れが加速しているということ。NECほどの大企業がロボアドを職域サービスに組み込むのは、ロボアド市場にとって大きな追い風です。

ROBOPRO、3月配分で新興国シフト — 「極端なリスク回避は後退」
FOLIOのAI投資ROBOPROが3月の投資配分を変更した。先進国株式を減らし、米国株式・新興国株式・新興国債券を増加。金とハイイールド債券は減少。
AIが出した判断は「極端なリスク回避局面は後退した」というもの。米国一極集中を避けて新興国にも分散する方向性が明確になっている。
僕も以前ROBOPROを試したことがあるけど、こういうマクロ判断を自動でやってくれるのは正直ありがたい。自分で新興国株の配分を考えろと言われても、どの国にどれだけ振るかなんて判断しにくいからね。
ラップ口座残高26兆円突破 — 1件あたり平均1,340万円の高水準
日本投資顧問業協会の最新データ(2025年12月末時点)によると、ラップ口座の残高が26兆円を突破した。前四半期比+8.8%で3四半期連続の増加。バランス型投信と合わせると50兆円規模になる。
面白いのは1件あたりの平均残高が1,340万円と、2013年以来の高水準に戻ったこと。ロボアドの普及で一時は小口化が進んでいたけど、対面チャネルの拡大で再び大口化している。中東情勢の悪化でリスク回避ムードが高まり、「プロに任せたい」という需要が増えたのが大きいようだ。
仮想通貨企業のAIリストラが本格化 — Crypto.com 180人、Gemini 30%削減
2026年初頭から、仮想通貨業界でAI導入に伴う人員削減が加速している。
- Crypto.com: 約12%(180人)を削減。CEOは「AIツールとトップ人材の組み合わせが必須」と明言
- Gemini: 最大30%削減で445人体制に
- Block(ジャック・ドーシー): 4,000人以上(40-50%)を削減
注目すべきは、これが「仮想通貨の冬」による業績悪化のリストラではないこと。各社ともAIツールへの投資を明言した上での「戦略的リストラ」だ。AIで代替できる業務を特定し、人間はAIが苦手な領域に集中させるという判断。これは仮想通貨業界に限った話じゃなく、今後あらゆる業界で起きることだと思う。

イーサリアム財団、AIエージェント間取引規格「ERC-8183」を発表
イーサリアム財団のdAIチームとVirtuals Protocolが共同で、AIエージェント同士が信頼なしに取引を完結できる新規格「ERC-8183」を策定した。
AIエージェントが自律的に取引する世界のインフラ整備が進んでいる。まだ実用段階ではないけど、「AIがAIと取引する」ための標準規格ができたのは地味に大きい一歩です。
ゴールドマン・サックス、XRP現物ETFの最大保有者に
ゴールドマン・サックスがXRP現物ETFで約240億円相当を保有し、最大保有者に浮上した。BTC ETFに続いてXRPでも存在感を拡大している。
機関投資家の仮想通貨参入はBTCだけの話じゃなくなってきた。ゴールドマンのような伝統的な金融機関がXRPにこれだけ突っ込んでくるのは、仮想通貨市場の成熟を示す動きだろう。
ロボアドバイザー市場、2034年まで年平均28%成長の予測
グローバルのロボアドバイザー市場は2026年から2034年にかけてCAGR(年平均成長率)28.10%で成長するとの予測が出ている。フィンテックの進化とAI技術の高度化が牽引する。
今回紹介したNECのTHEO活用やラップ口座の成長を見ると、この予測は十分現実的に感じる。
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