AI業界に流れ込むカネの量がもう意味不明なレベルになってきた。
2月最終週、テック業界の資金調達ニュースをまとめて見てみたら、ちょっと目眩がした。まとめて紹介する。
OpenAIが1000億ドル調達へ——スタートアップ史上最大
Bloombergによると、OpenAIの最新ラウンドが1000億ドル(約15兆円)を超える見込みだという。スタートアップの資金調達として史上最大。2030年までのコンピュート支出は約6000億ドルと予測されていて、もはや国家予算規模の話になっている。
一方でAnthropicもSeries Gで300億ドルを調達し、評価額は3800億ドルに。Founders Fund、Coatue、NVIDIAなど30社以上が参加した。正直、この2社だけでちょっとした国のGDPを超えてる。
さらにAIの母と呼ばれるFei-Fei Li率いるWorld Labsも10億ドルを調達。「空間知能(Spatial Intelligence)」という、画像やテキストから3D世界を生成する技術に全振りしている。

2026年、1億ドル超の調達をしたAI企業がすでに17社
TechCrunchがまとめたところ、2026年2月中旬の時点で、1億ドル以上調達した米国AIスタートアップがすでに17社ある。まだ2月だよ?
個人的に注目したのはこのあたり:
- ElevenLabs — 5億ドル Series D(評価額110億ドル)。音声AIで一気にここまで来た
- SkildAI — ロボットAI、14億ドル Series C。SoftBankとNVIDIA主導
- Runway — 動画生成AI、3.15億ドル Series E(評価額53億ドル)
- humans& — Anthropic/xAI/Google出身者が立ち上げたスタートアップ。シードで4.8億ドルって何?
- Flapping Airplanes — AIリサーチラボ、シードで1.8億ドル。Google Ventures/Sequoia/Index参加
シードで4.8億ドルとか1.8億ドルとか、もう「シード」の意味がバグってる。
AIチップとメモリの争奪戦がさらに激化
ソフトウェア側の競争だけじゃない。ハードウェアの奪い合いも激しさを増している。
The Vergeによると、MetaがNVIDIAから数百万個のAIチップを確保する複数年契約を結んだ。次世代のGrace/Veraチップを含む大型ディール。推論コストの削減が狙いだ。
メモリ側ではSK HynixがHBM(高帯域メモリ)の増産を宣言。GPUだけじゃなくメモリもAIインフラのボトルネックになっていて、もはや戦略資源と言っていい。半導体を制する者がAIを制する時代だ。

SaaS企業に吹く逆風——AIが融資の壁に
興味深いのはInvesting.comの報道。SaaS企業がAIの脅威を理由に融資を受けにくくなっているという。
銀行やレンダーが「このSaaS、AIに置き換えられるんじゃない?」というリスクを織り込み始めた結果、借入コストが上昇し、審査も厳しくなっている。生き残るにはデータモート(独自データの堀)、ワークフローへの定着、規制業界への特化——こういった差別化が必須になってきた。
AIが既存ソフトウェア企業の資金調達まで脅かしているのは、正直けっこう残酷な話だと思う。
その他のトピック
- Jumpが金融アドバイザー向けAI OSで8000万ドル Series B調達。Insight Partners主導で、既に27,000人のアドバイザーが利用中。2年足らずでここまでスケールしたのはすごい
- EUの「Made in Europe」計画が各国の対立で延期。データセンターやAI基盤が戦略的供給チェーンに組み込まれる動きがあり、調達ルール次第でクラウド投資先が変わる可能性
- アドテスト(半導体テスト装置メーカー)へのランサムウェア攻撃疑惑。半導体サプライチェーンのセキュリティって案外脆い
免責事項: この記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
この記事は AI Tech Fi が独自に収集・分析した情報です。最新のAI・テクノロジー・投資情報を毎日お届けしています。
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