CopilotがAI同士でレビュー、Arm初の自社CPU — 3月テック総まとめ

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3月最終週のテック業界、動きが激しすぎる。MicrosoftがCopilotにマルチモデル機能を突っ込んできたかと思えば、Armが30年の歴史で初めて自社設計CPUを発表。そしてAI企業への資金の流れがもはや「異常」と言えるレベルになっている。

Microsoft Copilot「Critique」— AIがAIをレビューする時代

MicrosoftがMicrosoft 365 Copilotに2つの新機能を投入した

まず「Critique」。これはOpenAIのモデルが回答を生成した後、Anthropicのモデルがその回答をレビュー・修正するという仕組みだ。つまりAIがAIの仕事をチェックする。ハルシネーション(AIが嘘をつく問題)対策として、かなり合理的なアプローチだと思う。

もう一つが「Model Council」。複数モデルの回答を横に並べて比較できる。正直、これは開発者だけじゃなく一般ユーザーにも欲しかった機能。「GPT-4oとClaudeで回答が違うんだけど、どっちが正しいの?」っていう場面、けっこうあるよね。

さらに「Copilot Cowork」がFrontierプログラムで早期アクセス開始。複数アプリをまたいだマルチステップ作業の自動化ができるようになる。ExcelでデータまとめてPowerPointにスライド作ってTeamsで共有、みたいな流れが一発で完了する世界が近づいてきた。

Armが初の自社設計CPU「Arm AGI CPU」を発表

Armが初の自社設計CPU「Arm AGI CPU」を発表

Armが30年の歴史で初めて、自社設計の量産シリコンを発表した。これまでArmはIP(設計図)をライセンスするビジネスだったけど、ついに自分でチップを作る側に回った。

ターゲットはエージェントAIインフラ。x86比でラック性能2倍以上を謳っている。Metaがリードパートナーとして開発に参加しているのも大きい。

Armの主張によると、エージェントAI時代にはCPU需要が4倍以上になるとのこと。GPUばかり注目されがちだけど、AIエージェントが自律的にタスクを実行する世界ではCPUの処理能力もボトルネックになる。電力効率と高トークンスループットを両立する設計は、データセンターのランニングコストを考えると理にかなっている。

IntelとAMDにとっては、かなり脅威になるはずだ。

AI企業への資金調達がもはや異次元

今週の資金調達ニュースが凄まじい。

MistralがNvidiaチップ13,800基の購入とパリ近郊データセンター建設のために8.3億ドル(約1,245億円)の債務調達を確保した。7行のシンジケートローンだ。AI企業がVCからの出資だけでなく、銀行融資を受けられるフェーズに入ったことを意味する。2027年末までに欧州全体で200MWのコンピュート容量を目指すという。

SoftBankはOpenAIへの追加投資のために400億ドル(約6兆円)のブリッジローンを取得。JPMorgan、Goldman Sachs、みずほ、SMBC、三菱UFJが参加している。400億ドルって日本のGDPの約1%だ。AIレースがモデルの性能競争から「資金力競争」に移行していることを、これ以上明確に示す数字はないと思う。

宇宙にデータセンターを作る? Starcloudが$1.1B評価

宇宙にデータセンターを作る? Starcloudが.1B評価

地上のデータセンターが電力制約で悲鳴を上げている中、Starcloudが衛星88,000基を使った軌道上AIデータセンター構想で1.7億ドルを調達、企業評価額11億ドルに到達した。

宇宙の太陽光でAI計算を回す。SF映画みたいな話だけど、地上の電力インフラが追いつかない現実がある以上、上に逃げるのは論理的ではある。ただ、衛星88,000基のメンテナンスコストとか、通信レイテンシとか、課題は山積みだ。投資家が動き始めたのは事実だけど、実現可能性については慎重に見ておきたい。

Apple、Siriをマルチモデル対応に — Mac Proは終了

AppleがiOS 27でSiriをGeminiやClaudeなど他社AIモデルに開放する計画が報じられた。iPhoneを「AIオーケストレーションプラットフォーム」に再位置づけする狙いだ。自前のAIモデル開発で出遅れた分、プラットフォームとして他社AIを束ねる方向に舵を切ったと見える。

一方で、Mac Proが正式に販売終了。M2 Ultraが最後のモデルで、プロ向けデスクトップはM3 Ultra搭載のMac Studioに統合される。Mac Proのあのデカい筐体が好きだった人もいるだろうけど、Apple Siliconの性能を考えると、大きな箱に意味がなくなったのは仕方ない。

GoogleのTurboQuantがメモリ業界を揺るがす

Googleが発表した「TurboQuant」圧縮技術がメモリチップ業界に波紋を広げている。AIモデルのメモリ使用量を大幅に削減できる技術で、Micronなどメモリ銘柄の株価下落を引き起こした。

AI需要でメモリチップが飛ぶように売れていた構図が、ソフトウェア側の効率化で変わる可能性がある。ハードウェアメーカーにとっては嫌なニュースだけど、AIの民主化という観点では良いことだ。少ないメモリでAIが動くなら、より多くのデバイスでAIが使える。



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この記事の情報は2026年3月31日時点のものです。テクノロジー業界の動向は急速に変化するため、最新の公式情報をご確認ください。投資判断は自己責任でお願いします。


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