日経平均68,000円へ?AI株バブルの裏で始まった物色チェンジの全貌

AI投資

7月に入って、マーケットの空気が少し変わってきた。

上半期は、AI・半導体株が市場の流動性をガッツリ吸い上げる「超・二極化相場」でした。ところが、7月2日の東京市場でちょっと面白い動きが出たんですよね。AI株が一斉に売られる一方で、非AI株・バリュー株・中小型株がほぼ全面高。いわゆるリターンリバーサルです。

これがただの一時的な巻き戻しなのか、それとも下半期に向けた本格的なトレンド転換なのか。今回はこのあたりを軸に、直近の投資関連ニュースを整理していきます。

野村證券「日経平均2026年末68,000円」の根拠

野村證券が日経平均の見通しを上方修正しました。メインシナリオでは、2026年末68,000円、2028年末72,500円。かなり強気な数字です。

背景にあるのは、AI・半導体企業(ソフトバンクグループ除く)の経常利益が2026年度に倍増する見込みという点。従来のトップダウンモデルだと、この規模の業績拡大をうまく捉えきれなかったみたいです。

そこでアナリスト予想を参照する形でTOPIX EPSを見直した結果、2025年度204.8(前年度比+14.9%)→ 2026年度225.2(+10.0%)→ 2027年度257.1(+14.2%)。なかなか強い右肩上がりの予想になっています。

バリュエーションは、12ヶ月先予想PERでTOPIXが17.5倍、日経平均が22.4倍。過去レンジと比べると、やや割高感はあります。ただ、今後はEPSの拡大がPER上昇を支える、という見立てです。

ただし、下振れシナリオも出ています。米国ハイパースケーラーの設備投資が2026年10-12月期をピークに鈍化する可能性があり、その場合、SOX指数や日経半導体指数が1四半期前の7-9月期からピークアウトに連動するリスクがある。

ここに日米中銀のタカ派傾向が重なると、AI・半導体銘柄はかなり脆くなりそうです。

正直、68,000円という数字そのものより、「トップダウンでは捉えきれないほどAI・半導体の業績が異次元に伸びている」という見方のほうが大事だと思います。

AI株一極集中に一巡感 — 7月2日のリバーサルが示すもの

上半期のマーケットを振り返ると、AI株への資金集中はかなり異常なレベルでした。

象徴的なのがキオクシア。信用買い残が金額ベースで1.3兆円(過去最高)、信用倍率は27倍。これはもう「人気化」というより、ぶっちゃけちょっと怖い水準です。

で、7月2日に何が起きたのか。AI株が一斉に売られる中で、バリュー株・中小型株がほぼ全面高になりました。典型的なリターンリバーサルです。

これが下半期の物色変化の始まりなのか、単なるポジション調整なのかは、まだ分かりません。ただ、野村の分析でも「電機・機械関連で好業績とバリュー属性を併せ持つ銘柄に注目」と出ているように、純粋なグロース一辺倒の相場からは少し変わりつつある気配があります。

僕個人としては、AI株を全部降りるタイミングではないと思っています。ただ、信用倍率27倍の銘柄を今から買いに行く勇気はないです。

ARKの逆張り — 仮想通貨は買わず関連株を狙う

仮想通貨市場は、まだ厳しい状態が続いています。時価総額は前年同期比36%超の下落、アルトコインは2025年10月のピークから約45%安。資金はAI関連株や大型IPOに流れています。

そんな中で、キャシー・ウッド率いるARK Investが面白い動きをしています。コインベース、サークル、ロビンフッドなどの仮想通貨関連株を約540万ドル、逆張りで買い増しているんです。

ポイントは「トークンそのものは買わない」という点。仮想通貨の価格変動リスクを直接取りにいくのではなく、仮想通貨エコシステムから収益を得る企業の株を買う。考え方としては、「ゴールドラッシュではつるはし屋が儲かる」のアレですね。

ビットコイン自体は6月に月間20%安と、2022年以来の大幅下落を記録しています。AI・半導体株への資金シフトが仮想通貨低迷の一因とされていますが、逆に言えば、その資金が戻ってくる局面があるなら、関連株が先に動く可能性は高い。

ARKはそこを狙っているんだと思います。正直、まだ怖さはある。でも、見るべき場所としてはかなり面白いです。

国産AI「Noetra」に経産省が3873億円 — フィジカルAIに賭ける日本

国産AI「Noetra」に経産省が3873億円 — フィジカルAIに賭ける日本

投資家目線で、もうひとつ見逃せないニュースがあります。ソフトバンク・NEC・ソニー・ホンダが設立した新会社「Noetra」(旧・日本AI基盤モデル開発)がNEDO公募事業に採択されました。経産省から3873億円の支援を受けます。

ここで注目したいのは、ChatGPTのような言語AIではなく、フィジカルAI(ロボット・機械の自律制御)に特化している点です。事業期間は5年、総額1兆円規模の支援が予定されています。

日本は産業用ロボットの分野で、世界トップクラスの技術力を持っています。そこにAIを掛け合わせるのは、かなり筋のいい戦略だと思います。言語AIでOpenAIやGoogleと正面から殴り合うより、製造業の現場に強い日本の土俵を活かすほうが現実的です。

投資先としては、ソフトバンクグループ、NEC、ソニー、ホンダの4社が関連銘柄として注目されます。特にSBGは、野村のレポートで「AI・半導体企業(SBG除く)」とわざわざ括弧書きされるほど存在感が大きいです。

ROBOPRO 36ヶ月で+58.2% — ロボアドは地味だけど着実

数字の話をもうひとつ。AI投資サービスROBOPROの36ヶ月実績が出ていました。2023年2月に10万円で始めて、2026年2月時点で158,228円。リターンは**+58.2%**。

年率にすると約16%。正直、この3年間は相場全体がかなり良かったので、「ROBOPROだから勝てた」とまでは言い切れないです。ただ、ロボアド各社との比較で実績No.1を維持しているのは事実。

僕がロボアドで一番いいなと思っているのは、「何も考えなくていい」ところです。毎月自動積立にしておけば、あとは放置。浮いた時間を個別株の分析に回せる。

手数料1.1%を高いと見るか、安いと見るかは人それぞれ。ただ、自分の時間を投資分析に使いたい人にとっては、かなり合理的な選択肢だと思う。

ちなみにNISAには非対応です。NISA枠を使いたい人は、WealthNaviのほうが向いています。

半導体株、次の主役は誰か

マネックス証券のスクリーニングによると、半導体セクターの注目銘柄はNVIDIA(5年売上高成長率66.9%)、Broadcom(22.7%割安評価)、AMD(データセンター売上前年比32%増)。

NVIDIAはもう説明不要ですよね。個人的に気になっているのはBroadcomです。

AIネットワーキング向けカスタムチップの需要が急拡大しているのに、バリュエーション的にはまだ割安と評価されています。NVIDIAほど派手ではないけど、実は「次の主役候補」としてかなり有力だと思う。



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